白粉焼おしろいや)” の例文
旧字:白粉燒
昔は金瓶楼きんべいろう小太夫こだゆうといわれた蘿月の恋女房は、綿衣ぬのこ襟元えりもと手拭てぬぐいをかけ白粉焼おしろいやけのしたしわの多い顔に一ぱいの日を受けて
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いや勇之助が三歳の時、たった一遍、親だと云う白粉焼おしろいやけのした女が、尋ねて来た事がありました。しかしこれは捨児を種に、悪事でもたくらむつもりだったのでしょう。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
むかし金瓶楼きんぺいろう小太夫こだいふはれた蘿月らげつの恋女房は、綿衣ぬのこ襟元えりもと手拭てぬぐひをかけ白粉焼おしろいやけのしたしわの多い顔に一ぱいのを受けて
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)