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白楊樹
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はくようじゅ
ふりがな文庫
“
白楊樹
(
はくようじゅ
)” の例文
だがの
棗屋
(
なつめや
)
さんよ。おまえにだけはそっと耳打ちしてあげる。——なんでもいいから、道の曲がり角へ来たら
白楊樹
(
はくようじゅ
)
(ポプラ)を目あてにお曲がり。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夏の午後、畑の中で、
天鵞絨
(
ビロード
)
のごとき牧場の上で、長い
白楊樹
(
はくようじゅ
)
のさらさらと鳴る下で、うっとりとふける夢想……。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
アメリカの曠野に立つ
樫
(
かし
)
フランスの街道に並ぶ
白楊樹
(
はくようじゅ
)
地中海の岸辺に見られる
橄欖
(
かんらん
)
の樹が、それぞれの姿によってそれぞれの国土に特種の風景美を与えているように
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼は恐縮して
詫
(
わ
)
びた。そして牧場の
白楊樹
(
はくようじゅ
)
の影に寝そべろうと言いだした。シュルツはもとより承知した。それが自分の気管支炎にさわるかどうかも考えなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「ただやみくもに歩いても、迷うばかりで
荘
(
むら
)
の外へは抜け出られませんぞ。
白楊樹
(
はくようじゅ
)
が正しい道の目じるしです。曲がり角へ出たら、なんでも白楊の立木を目あてに折れ進んで行ってください」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そして、今
執拗
(
しつよう
)
にその思い出が浮かんでくるのはなぜだかを怪しんだ。澄み切った運河に沿って
白楊樹
(
はくようじゅ
)
の並木道をたどりながら、その思い出がしきりに浮かんできた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
柔らかな風になでられて起伏する、花時の小麦の
戦
(
そよ
)
ぎが聞こえていた。
白楊樹
(
はくようじゅ
)
が揺いでいた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
風が煙筒の中でうなっていた。
階下
(
した
)
の
扉
(
とびら
)
が一つばたばた動いていた。一本の
白楊樹
(
はくようじゅ
)
が
嵐
(
あらし
)
に打たれて、窓の前でみりみり音していた。クリストフは眼を閉じることができなかった。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
楊
漢検準1級
部首:⽊
13画
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
“白楊”で始まる語句
白楊
白楊子