かったい)” の例文
おおきいのから小さいのから、その蒼白あおじろい筋のある、細ら長い、狐とも狸とも、姑獲鳥うぶめ、とも異体の知れぬ、中にも虫喰のござります葉の汚点しみは、かったいか、痘痕あばたの幽霊。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かったい棒打ぼううち喧嘩けんかにもならんではないか。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
笛の男 かったいずらか。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何をかったいが。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)