“瘭疽（ひょうそ）” の例文

そこが腫（う）んで瘭疽（ひょうそ）になってとうとう小指を切って二十日余りも寝ついてしまいましたり、もちろんものの拍子と言えばそれまでのことでございましょうが

蒲団 (新字新仮名) ／ 橘外男(著)

考（かんが）えても見（み）ねえ。これが金（きん）の棒（ぼう）を削（けず）った粉（こな）とでもいうンなら、拾（ひろ）いがいもあろうけれど、高（たか）が女（おんな）の爪（つめ）だぜ。一貫目（かんめ）拾（ひろ）ったところで、瘭疽（ひょうそ）の薬（くすり）になるくれえが、関（せき）の山（やま）だろうじゃねえか。

おせん (新字新仮名) ／ 邦枝完二(著)

“瘭疽”の解説

とは、手足の指の化膿性炎症の総称である臨床外科37巻5号ただし爪周囲の皮膚の炎症は特にといって一般に瘭疽とは区別される臨床外科37巻5号。ひょうそうとも呼ばれる。
指は赤く腫れ、激痛を伴う。原因菌は主にブドウ球菌で、初期には皮内の炎症であるが、皮下組織に及ぶと急速に広がり、骨や腱鞘に波及しやすい世界大百科事典 第2版/瘭疽。
治療としては、初期には抗生剤の服用と局所の冷湿布が行われるが、化膿すれば切開による排膿が必要となる世界大百科事典 第2版/瘭疽。
(出典:Wikipedia)

瘭	部首:⽧ 16画
疽	漢検1級 部首:⽧ 10画