痩落やせお)” の例文
白木綿しろもめんが、ねずみ木綿とまがうほど、ほこり雨露あめつゆに汚れていた。油気のない髪、日焦ひやけ痩落やせおちている頬、どことなく、志を得ない人間の疲れと困憊こんぱいまとっていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)