病弊びょうへい)” の例文
現在の安定が、もしそういう人間の堕ち入り易い病弊びょうへい産褥さんじょくのようなものであったら、安定は、やがて次の苦悩の芽をかくしている苗床びょうしょうほかならない。——善信は、慄然りつぜんとした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)