畏縮いじけ)” の例文
「お勢と諍論いいあッて家を出た——叔父が聞いたら、さぞ心持を悪くするだろうなア……」と歩きながら徐々そろそろ畏縮いじけだした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
お勢のやまいほかから来たばかりではなく、内からも発したので、文三に感染かぶれて少し畏縮いじけた血気が今外界の刺激を受けて一時にれだし、理性の口をも閉じ、認識の眼をくらませて、おそろしい力をもっ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)