“生酔(なまえ)” の例文
旧字:生醉
私は堪(こら)えかねて、母親の方に向き直って言うと、生酔(なまえ)いに酔っぱらった越前屋の婆さんは、眼と眼との間に顔中の皺を寄せて、さもさも気色(きしょく)の悪そう
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
と本性(ほんしょう)違(たが)わぬ生酔(なまえ)いの口は、酒よりもなめらかなり。千々岩は黙然と坐(ざ)しいる武男を流眸(ながしめ)に見て、「○○○○、確か青物町(あおものちょう)の。あれは一時もうかったそうじゃないか」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)