瓦小屋かわらごや)” の例文
見ると、瓦小屋かわらごや軒下のきしたに立って、ビッショリ濡れた着もののすそをしぼりながら、久しぶりの月に思わず眼を吸われている風情ふぜい
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大津の打出ヶ浜と申すと? ……ウム、あの嵐のあとの月夜に、瓦小屋かわらごやで会うた女子おなごか」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瓦小屋かわらごやの柱にこおりついてしまったように、お綱はジッとして動かなかった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)