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瑕疵
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かし
ふりがな文庫
“
瑕疵
(
かし
)” の例文
抽斎は人の
寸長
(
すんちょう
)
をも
見逭
(
みのが
)
さずに、これに
保護
(
ほうご
)
を加えて、
幾
(
ほとん
)
どその
瑕疵
(
かし
)
を忘れたるが如くであった。年来森
枳園
(
きえん
)
を
扶掖
(
ふえき
)
しているのもこれがためである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
モリエルが無智の
老嫗
(
らうう
)
に自作の台本を読み聞かせたと云ふは、何も
老嫗
(
らうう
)
の批評を正しとしたのではない。唯自ら朗読する
間
(
あひだ
)
に、自ら台本の
瑕疵
(
かし
)
を見出すが為である。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
故人
伊庭孝
(
いばたかし
)
氏は「レコードは
叶
(
かな
)
わないよ、ちょっと音がずれても、そいつを執念深くくり返されるからね」と言っていた。全くレコードされた演奏は、一小
瑕疵
(
かし
)
といえども許されない。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
“瑕疵”の解説
瑕疵(かし)とは、通常、一般的には備わっているにもかかわらず本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないこと。法概念としても用いられる。
(出典:Wikipedia)
瑕
漢検1級
部首:⽟
13画
疵
漢検1級
部首:⽧
10画
“瑕”で始まる語句
瑕
瑕瑾
瑕物
瑕我
瑕理
瑕瑜
瑕瑳
瑕穢
瑕金