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猿江
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さるえ
ふりがな文庫
“
猿江
(
さるえ
)” の例文
彼等の墓も寺と一しよに定めし同じ土地に移転してゐるであらう。が、あのじめ/\した
猿江
(
さるえ
)
の墓地は
未
(
いま
)
だに僕の記憶に残つてゐる。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
尤
(
もっと
)
も
深川小名木川
(
ふかがわおなぎがわ
)
から
猿江
(
さるえ
)
あたりの
工場町
(
こうじょうまち
)
は、工場の建築と無数の
煙筒
(
えんとう
)
から吐く煤烟と絶間なき機械の震動とによりて、やや西洋風なる余裕なき悲惨なる光景を呈し
来
(
きた
)
ったが
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
弦吾と同志帆立とは、酔漢の頭を飛び越えると
足早
(
あしばや
)
に
猿江
(
さるえ
)
の
交叉点
(
こうさてん
)
の方へ逃げた。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
三年経っても音沙汰がない所へ、それを聞いてから、日は分りませんが
私
(
わたくし
)
もまア出た日を命日としまして、
猿江
(
さるえ
)
のお寺へ今日お墓参りをして、其処に埋めた訳でも有りませんけれども
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕は萩寺の門を出ながら、昔は
本所
(
ほんじよ
)
の
猿江
(
さるえ
)
にあつた僕の家の
菩提寺
(
ぼだいじ
)
を思ひ出した。この寺には
何
(
なん
)
でも
司馬江漢
(
しばかうかん
)
や
小林平八郎
(
こばやしへいはちらう
)
の墓の
外
(
ほか
)
に名高い
浦里時次郎
(
うらざとときじろう
)
の
比翼塚
(
ひよくづか
)
も残つてゐたものである。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“猿江”の解説
猿江(さるえ)は、東京都江東区の地名で、旧深川区に当たる深川地域内である。現行行政地名は猿江一丁目および猿江二丁目。住居表示実施済区域。
(出典:Wikipedia)
猿
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
江
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
“猿江”で始まる語句
猿江裏