“猪追”の読み方と例文
読み方割合
ししお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いだ切っ先へ油を塗り、猪追ししおい眼を光らして、昼間から諸処をうろついていたが、春の跫音は眼には見えない。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
島原の遠征に一度参加して帰ったという履歴附きの代物しろもので、最近においては、塩尻附近の猪追ししおいに持ち出して成功した記録があるので、主も自信のある品にはなっていましたが、この時は
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あなたはわが子を、まさか生涯、山家の炭焼や猪追ししおいにしておく気ではあるまいが。——どうじゃ、この息子をわしにくれんか。御老母の身ぐるみ、貰いうけようではないか。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)