“ししお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肉置70.0%
猪追30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小熊のように肉置ししおきのいい豆太郎が、煩悩ぼんのうのほのおに燃えたって襲ってくるのだ。その、大きな醜悪な顔を間近に見たとき、弥生はもはや観念のまなこをつぶろうとした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
薄着の下にほぼ在りどころがうかがわれる肩やしりのむっちりとした肉置ししおきは、この上品な京生れの女には気の毒なくらい若さに張り切って、二十二三———と云う歳頃をはっきり語っているのである。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あなたはわが子を、まさか生涯、山家の炭焼や猪追ししおいにしておく気ではあるまいが。——どうじゃ、この息子をわしにくれんか。御老母の身ぐるみ、貰いうけようではないか。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)