狼狽まごつ)” の例文
それで私はすっかり狼狽まごついてしまって、『もう夜が明けてしまったんですね。』と変なことを云ってしまいました。
田原氏の犯罪 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
可哀相なは慎次で、四五枚の札も守り切れず、イザとなると可笑をかしい身振をして狼狽まごつく。それを面白がつたのはあによめの清子と静子であるが、其狼狽方まごつきかた故意わざとらしくも見えた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
孰れにしても餘り突然の質問であつたので春三郎は狼狽まごついた。
真蔵も一寸ちょっと狼狽まごついて答に窮したが
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
可哀想なは愼次で、四五枚の札も守り切れず、イザとなると可笑しい身振をして狼狽まごつく。それを面白がつたのは嫂の清子と靜子であるが、其狼狽方まごつきかた故意わざとらしくも見えた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ボズさんすこしく狼狽まごついて
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)