“独礼”の読み方と例文
読み方割合
どくれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞固と東堂とは、共に留守居の物頭ものがしらを兼ねていた。物頭は詳しくは初手しょて足軽頭あしがるがしらといって、藩の諸兵の首領である。留守居も物頭も独礼どくれいの格式である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
次いで嗣子貞固さだかたが目附から留守居に進んだ。津軽家の当時の職制より見れば、いわゆる独礼どくれいはんに加わったのである。独礼とは式日しきじつに藩主に謁するに当って、単独に進むものをいう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)