狐塚きつねづか)” の例文
戦捷の飛札ひさつを添えて、中川瀬兵衛の首級は、直ちに狐塚きつねづかの柴田勝家の本営へ送られた。それと共に、玄蕃允は、使いをして
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かえって東国農村の水口祭みなくちまつりや、正月十一日の田打ち行事との連絡を考えさせるのだが、この点は別に狐塚きつねづかの話のつづきとして、「民間伝承」の方へ書くつもりだからここでは省いておく。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
このとき、さきに狐塚きつねづかの柴田勝家の本陣へ、戦捷せんしょう報告にやった使いが、勝家の旨を帯びて帰って来た。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即ち、北国街道を流れ下って、狐塚きつねづかまで進み、東野山方面にある有力なる敵——堀秀政の兵五千——をひきつけて動かさぬために、敢えて、旌旗せいき堂々たる進出を誇示した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)