牽強けんきょう)” の例文
私はオイッケンのような学者やハウプトマンのような芸術家が今度の戦争の牽強けんきょう弁疏べんそ独逸ドイツのためになさねばならなかったのを気の毒に思っている。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
それからダヴッドの牝豕ほどずぶ酔いてふ俚言が起ったと。これも何だか跡から牽強けんきょうのようおもわる。
世人あるいはこの解釈を以て牽強けんきょうに過ぎたりとし、この外に幾様いくようの解釈を為すものあるべし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
心の儘は牽強けんきょうの説であるが、土の崩れる崖をママということは旁証ぼうしょうがある。相模の愛甲あいこう村辺でかくのごとき崖地をママックズレということは、現にその地に往って聞いた。また
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかしこれは「一幹一花ヲ蘭トイヒ一幹数花ヲ薫トイフ」(薫は蕙と同物)と書いている黄山谷こうさんこくの説には一致すれども、この山谷の言う所は蘭花に対し牽強けんきょうの種別法を出したものだとして
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
昨年この地方へ行ったおり、この溝の名を聞いたところ、ネエボリだと教えられた。字は根居堀と書くのだろうとのことであった。相応の教育ある人の答えであったが、牽強けんきょうな考えではない。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)