“牙城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がじょう92.3%
ねじろ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この戦争が本土決戦に移り、もしも広島が最後の牙城がじょうとなるとしたら、その時、己は決然と命を捨てて戦うことができるであろうか。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
そもそもこのバーミンガム市は、チャンバーレンの本営牙城がじょうにして、氏の政敵のかつて足一歩も踏み入るるあたわざりし所である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
いつきの道を踏もうとするものとして行き、牙城ねじろと頼むものも破壊されたような人として帰って来た。それが半蔵の幼い子供らのそばに見いだした悄然しょうぜんとした自分だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)