片絲かたいと)” の例文
新字:片糸
月を友なる怨聲は、若しや我が慕ひてし人にもやと思へば、一の哀れおのづから催されて、ありし昔は流石さすがあだならず、あはれ、よりても合はぬ片絲かたいとの我身のうんは是非もなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)