片々きれ/″\)” の例文
これに紅の眼、脂ぎりて黒き髯、大いなる腹、爪ある手あり、このもの魂等を爬き、噛み、また裂きて片々きれ/″\にす 一六—一八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
片々きれ/″\だから解りもしないが、そんな風に他人を嘲弄してゐる見たいな会話が、厭に面白さうに聞えもした。
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
何百本なんびやくぽん日章旗につしようきつてつたにしろ、其樣そんことにはかまはぬ、たちま日章旗につしようき片々きれ/″\引裂ひきさかれて、かはつて獅子しゝ鷲章わしゞるしはたが、我物顏わがものがほこのしま占領せんりようすることであらう。