爛壊らんゑ)” の例文
旧字:爛壞
憐む可きクラリモンドは、聖水がかゝると共に、美しい肉体も忽ち塵土ちりひぢとなつて、唯、形もない、恐しい灰燼の一塊と、半ば爛壊らんゑした腐骨の一堆とが残つた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
あはれ、あはれ、爛壊らんゑのまへの官能くわんのうのイルユミネエシヨン。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
爛壊らんゑする暗紅色あんこうしよくのにほひしてただ暮れなやむ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
爛壊らんゑの光はなつとき、そのかなしみの
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)