燕青えんせい)” の例文
そしてまた燕青えんせいは、わしに代って、くらかぎをあずかり、よく家事一切の留守をかたくして欲しいと、縷々るる、言い渡しを、言い渡した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七月一日 風生ふうせい筑邨ちくそん、一都、虚空、燕青えんせい来。文就、故郷も会す。小諸山廬。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「こ、こんなボロ、垢面あかづら、素はだし。お見忘れも無理ではございません。私は小乙しょういつ(総領むすこをいう世間の愛称)です。小乙の燕青えんせいです」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十二月二十二日 虚空、燕青えんせい、光義来。小諸山廬。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「む、家内にも燕青えんせいにも、わしがいないうちの万端の仕切廻しはすべて申し含めて来たからな。もう何も気がかりはないよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)