“燃草”の読み方と例文
読み方割合
もえぐさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この燃草もえぐさききが可かった。ぱっと煙が、むらむらと立つ狼煙のろしを合図に、二階から降りる気勢けはい
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……分けて、現在、殊にそのお七のごときは、姉上が海へお引取りになった。刑場の鈴ヶ森は自然海に近かった。姉上は御覧になった。鉄の鎖は手足をつないだ、燃草もえぐさは夕霜を置残してその肩を包んだ。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)