つく)” の例文
つくづくと鏡の面をみつめたが、半揷の水面に写ったのと少しの違いもない、「慥かにこれはおれだ、——が、これは決しておれの顔じゃない」
評釈勘忍記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その家は倒々なか/\美しく、諸道具も備つて居ます。その亭主といふものは、壮健な農夫で、つく々見れば昔しリツプが脊中に攀ぢ登つた悪劇児いたづらこどもの一人です。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)