煽動家せんどうか)” の例文
大衆の非合理性は野心家や煽動家せんどうかの乗ずるところともなるが、しかし経世家けいせいかも大政治家もそれを前提した上で、政治の術を考えねばならぬ。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
それを十分に考えてみることなしに、みずから指導者、啓発者、煽動家せんどうか、頭領をもって任ずる人々は多少笑止な立場に身を置かねばなるまい。
宣言一つ (新字新仮名) / 有島武郎(著)
恐れるのは武人の技倆ぎりょうである。正義それ自身も恐れるに足りない。恐れるのは煽動家せんどうかの雄弁である。武后ぶこうは人天を顧みず、冷然と正義を蹂躙じゅうりんした。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで衆愚心理を見破つて、これを正しく用ゐるのが良い政治家や軍人で、これを吾が都合上に用ゐるのが奸雄かんゆう煽動家せんどうかである。八幡大菩薩はちまんだいぼさつの御託宣は群衆を動かした。群衆は無茶によろこんだ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
‘君の言ふ所は徹頭徹尾煽動家せんどうかの言なり。’
呼子と口笛 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
所謂事業家とか、政治家とか、煽動家せんどうかとかいうような典型の人には、かかる傾向がきわめて多くありやすい。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その他にも「煽動家せんどうか」、「革命家」、「デマゴーグ」などの型を挙げる者もある。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
「君の言ふ所は徹頭徹尾煽動家せんどうかの言なり。」
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)