煙滅えんめつ)” の例文
ゆえに筆者はにんじゅつの真なる発祥と、その流祖の煙滅えんめつひんせる事跡を記し、もって世道人心に裨益ひえきするところあらんと決心したのである。
九州を旅するならば、荒物屋の床下にちりにまみれながら、それらの驚くべきものが散在するのを目撃する。省みられない現状においては、漸次粗略にせられ、煙滅えんめつの日が迫っている。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)