火山灰かざんばい)” の例文
第二に、この泥岩は、粘土ねんど火山灰かざんばいとまじったもので、しかもその大部分だいぶぶんしずかな水の中でしずんだものなことは明らかでした。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しかしそれは音がしなかった。そのかわり、ラッパのような口からは、銀白色ぎんはくしょくこな噴火ふんかする火山灰かざんばいのようにふきだし、陳列棚の方からのびてくるきみのわるい黒い煙をつつみはじめた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その火山灰かざんばいは西の二れつか三列の石英粗面岩せきえいそめんがんの火山が、やっとしずまったところではありましたが、やっぱり時々噴火ふんかをやったり爆発ばくはつをしたりしていましたので、そこからって来たのでした。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
火山灰かざんばいをまきちらし、地震はあるし、ときどきドカンと大爆発をして火柱が天にとどくすさまじさで、こんな不安な土地には総督府はおいておけないというので、ほかへ移したんだそうな。
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その上流の方から、南のイギリス海岸のまん中で、みんなの一生けん命っているのを見ますと、こんどはそこは英国えいこくでなく、イタリヤのポンペイの火山灰かざんばいの中のように思われるのでした。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)