火伏ひぶせ)” の例文
さア、其處までは解りません。何分そんな事は一向氣にかけない東海坊樣でしたから、火伏ひぶせぎやうなどと言つて諸人を
毎年村々を舞いてあるく故、これを見知らぬ者なし。ゴンゲサマの霊験れいげんはことに火伏ひぶせにあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
火伏ひぶせぎやうとか何んとか言つて、散々賽錢さいせん祈祷料きたうれうをせしめた上、四方から火を掛けさせ、煙が一パイになつた時を見測らつて護摩壇の拔け穴から、茶店の床下へ拔ける筈だつたんだ。