“瀬田川”の読み方と例文
読み方割合
せたがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉妹を乗せた車は先きに、余等三人を乗せた車は之につゞいて、瀬田川せたがわの岸に沿いつゝ平な道を馬場の方へ走る。日は入りかけて、樺色かばいろくんじた雲が一つ湖天にいて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
主従三人、愁然しゅうぜんと手をつかねて湖水のやみを見つめていると、瀬田川せたがわの川上、——はるか彼方あなた唐橋からはしの上から、炬火きょかをつらねた一列の人数が、まッしぐらにそこへいそいできた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)