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瀝青
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れきせい
ふりがな文庫
“
瀝青
(
れきせい
)” の例文
しかし天気の不順のために死体がいたむことがあるので、
瀝青
(
れきせい
)
を塗った布で死体を注意深く包んで、たびたび手入れをしないでよいようにする。
死刑囚最後の日
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
わずか数時間のうちに患者はひからびてしまって、
瀝青
(
れきせい
)
のように濃くなった血液のため、けいれんとかすれた悲鳴のうちに、ちっそくしてしまうのである。
ヴェニスに死す
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
そして屋根から下どこもかしこも白い番
瀝青
(
れきせい
)
で塗りつぶしたように灰まみれで、高いところにある小窓やそこここの隙間からは、絶えず濃霧のような灰煙が
溢
(
あふ
)
れ出で
蛮人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
希臘
(
ギリシア
)
商人が自転車で忙がしく商取引所方面に疾走し出すころ、マダム・レムブルグが
瀝青
(
れきせい
)
の浮いた
黒襦子
(
くろじゅす
)
の着物をつけて朝のミルクのなかで接吻をすると、海峡を船脚
迅
(
はや
)
く航行する汽艇
地図に出てくる男女
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
二人は
殆
(
ほと
)
んど口をきかなかつた。やがて真夜中が来たとき、彼等は舟を流れの中ほどに出しお
互
(
たがい
)
の身体をしつかりと結び付けて舟を静かに倒した。ごく低い水音がして
瀝青
(
れきせい
)
と
芥
(
あくた
)
の波が少し立つた。
水に沈むロメオとユリヤ
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
揮發
(
きはつ
)
の
油
(
あぶら
)
、
瀝青
(
れきせい
)
の波は
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
消防隊の人たちは
瀝青
(
れきせい
)
のたいまつを持って、最後の客車のそばに並んだ。
鉄道事故
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
“瀝青(歴青)”の解説
歴青、瀝青(れきせい)は、天然または人工の炭化水素からなる化合物、またはその化合物および混合物で、非金属誘導体などの混合物の一般的総称。ビチューメン(ビチューム、ビチウメン、Bitumen)、チャン (chian turpentine) とも呼ぶ。
天然アスファルト・コールタール・石油アスファルト・ピッチなどの種類があり、二硫化炭素 (CS
2
) に溶ける特性がある
(出典:Wikipedia)
瀝
漢検1級
部首:⽔
19画
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
“瀝青”で始まる語句
瀝青様
瀝青色
瀝青黒