トップ
>
濃鼠
>
こいねず
ふりがな文庫
“
濃鼠
(
こいねず
)” の例文
右の眼は
初月
(
みかづき
)
のような
半眼
(
はんがん
)
、それに
蓬蓬
(
ぼうぼう
)
の髪の毛、口は五臓六腑が破れ出た血に
擬
(
まが
)
わして赤い絵具を塗り、その上処どころ
濃鼠
(
こいねず
)
の布で
膏薬張
(
こうやくばり
)
をしてあった。
お化の面
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
夕映えの色も常に異なった暗黄色を帯びて物凄いと思う間に、それも消えて、暮れかかる
濃鼠
(
こいねず
)
の空を、ちぎれちぎれの綿雲は悪夢のように果てもなく沖から襲うて来る。
嵐
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
濃
常用漢字
中学
部首:⽔
16画
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
“濃”で始まる語句
濃
濃艶
濃紫
濃霧
濃厚
濃青
濃緑
濃尾
濃茶
濃州