濁波だくは)” の例文
あの嗚咽おえつする琵琶の音が巷の軒から軒へと漂うて勇ましげな売り声や、かしましい鉄砧かなしきの音とざって、別に一どうの清泉が濁波だくはの間をくぐって流れるようなのを聞いていると、うれしそうな
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
濁波だくはを揚ぐる末の世に
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)