潮合しおあ)” の例文
その潮合しおあいを見て、吾輩が出て行って、その眼の底に在る疲れ切った意識の力と
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わずかな食物を見つける以外に、何一つ身を労することもなく、ただ一心に風と潮合しおあいとの便宜を観察して、時節の到来をねらっていたという根気こんきのよさは、おそらくは東洋の魯敏孫ロビンソンの特性であって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)