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漣波
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さざなみ
ふりがな文庫
“
漣波
(
さざなみ
)” の例文
それにただ一面に
穂芒
(
ほすすき
)
が茂り連なって見渡す限り銀色の
漣波
(
さざなみ
)
をたたえていた。実にのびのびと大きな景色である。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
その雪峰の前を流れて居る水は
潺々
(
せんせん
)
として静かに流れ去る。その
漣波
(
さざなみ
)
に明月が影を宿して居る。その月光がいちいち砕けて実に
麗
(
うるわ
)
しき姿を現わして居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
グレー街の三階の部屋へ戻った時には、まだガラス窓に黄色い薄日が
漣波
(
さざなみ
)
のように慄えていた。広い家の中はカタリともせず真夜中のように
寂
(
しず
)
かであった。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
われ等の千言万語も、遂に彼等の心の表面に、一片の
漣波
(
さざなみ
)
さえ立たせ得る望みはない……。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
風の吹き荒れたままに
漣波
(
さざなみ
)
状をして、湖水のおもてに尖波が立ったような状能になり、そのまま
凝
(
こお
)
っているのがある、また円い輪が幾つも
列
(
つら
)
なって、同心円が出来ているのもある。
高山の雪
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
漣
漢検準1級
部首:⽔
14画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“漣”で始まる語句
漣
漣漪
漣山人
漣々
漣立
漣子
漣雲
漣太夫