漁民りょうみん)” の例文
費用は五十万の漁民りょうみんから一戸当り毎年二十銭ずつ、各道の官庁から切ってもらって、半官半民的に漁民の指導保護、福利増進に資すると同時に北は露領沿海州から、西は大連たいれん
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
藻屑もくずになった漁民りょうみんが何人あるかわからない……といった状態で、アレヨアレヨといううちに、対州鰤をアトカタもなくタタキ付けた連中が、今度は鋒先を転じて南鮮沿海の鯖をいまわし始めた。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
水産試験場、著名の漁場漁港を巡廻し、三寸不爛ふらん舌頭ぜっとうを以て朝鮮出漁を絶叫する事、又、十二年間……折しもあれ日韓合併の事成るや、大河の決するが如き勢をもって朝鮮に移住する漁民りょうみんだけが
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)