滿悦まんえつ)” の例文
新字:満悦
ガラツ八と異名いみやうで呼ばれる八五郎は、さういひ乍らも湧き上がつて來る滿悦まんえつを噛み殺すやうに、ニヤリニヤリと長んがいあごを撫で廻すのでした。
見られ澘々はら/\落涙らくるゐせられ此方はよき家來を持て滿悦まんえつに思ふなり三人の忠節ちうせつ心體見えて忝けなし去りながら我深き存意も有ればひそかに申聞すべし近ふ/\と三人を側近そばちかくこそ進ませたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)