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滾転
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こんてん
ふりがな文庫
“
滾転
(
こんてん
)” の例文
風に揺ぐ玉樹の
翠
(
みどり
)
や、野に拡がる
琪草
(
きそう
)
の香や、姿を見ぬ
仙禽
(
せんきん
)
の声や、然様いう種々のものの中を、吾が身が経巡り、吾が魂が
滾転
(
こんてん
)
し行いて
穂高岳
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
といった時には、その赭い頬に涙の玉が
稲葉
(
いなば
)
をすべる露のようにポロリと
滾転
(
こんてん
)
し
下
(
くだ
)
っていた。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
諸老臣の深根
固蔕
(
こたい
)
の議をウフンと笑ったところは政宗も実に好い器量だ、立派な火の玉だましいだ。ところが此の火の玉より今少しく大きい火の玉が西の方より
滾転
(
こんてん
)
殺到して来た。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
前者は出づることを得ず、後者は急に出でんとす。営中
紛擾
(
ふんじょう
)
し、人馬
滾転
(
こんてん
)
す。燕兵急に之を撃って、遂に営を破り、衝撃と包囲と共に
敏捷
(
びんしょう
)
を極む。南軍こゝに至って大敗収む
可
(
べ
)
からず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
滾
漢検1級
部首:⽔
14画
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
“滾”で始まる語句
滾
滾々
滾滾
滾〻
滾沸