滝布たき)” の例文
みち漸次しだいに明るくなった。暗い湿っぽい岩穴は全く尽きて、人々は大いなる谷川のほとりに出た。岩を噛む乱流は大小の滝布たきして、滔々とうとうみなぎり落ちている。川に沿うて熊笹のやぶが生い茂っていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)