湿しつと)” の例文
旧字:
で、静子は下女に手伝はして、兄を寝せ、座敷を片付けてから、一人離室はなれに入つた。夜気が湿しつとりと籠つて、人なきへやに洋燈が明るくいてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)