温和ものやさ)” の例文
と万人に尊敬うやまい慕わるる人はまた格別の心の行き方、未学を軽んぜず下司をも侮らず、親切に温和ものやさしく先に立って静かに導きたまう後について
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
親切に温和ものやさしく先に立て静に導きたまふ後について、迂濶な根性にも慈悲の浸み透れば感涙とゞめあへぬ十兵衞、段〻と赤土のしつとりとしたるところ、飛石の画趣ゑごゝろしかれあるところ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)