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温々
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ぬくぬく
ふりがな文庫
“
温々
(
ぬくぬく
)” の例文
「そりゃ勿論、せめてあのおみ足に、もそっと
温々
(
ぬくぬく
)
した靴下でもお穿かせ申したらなあ、そうなりゃあ、これほどのお悩みもあるめえにさ」
ムツェンスク郡のマクベス夫人
(新字新仮名)
/
ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ
(著)
ああして
温々
(
ぬくぬく
)
とした寝床などをしているのに、自分はどうかといえば、これから宿に帰って冷たい夜具の中に入って寂しく寝なければならぬのである。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
肉体も
魂
(
たまし
)
いもしっくりと融け合って、細君であると同時に情婦らしい感じのする女、つまり理性と享楽を兼ねていて、
沁々
(
しみじみ
)
と話がわかって、夜は
温々
(
ぬくぬく
)
とした
室
(
へや
)
で
孤独
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
気持はもやもやしていたが、それでいて妙にうれしいような
温々
(
ぬくぬく
)
とした気分で、しかもそのいっぽう頭の中では、何やら冷やかな重くるしい
片
(
きれ
)
はしが、こんな理屈をこねていた。——
イオーヌィチ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
密閉した
室
(
へや
)
の中に
温々
(
ぬくぬく
)
と寝かされて、
眠
(
ね
)
入る前に母親が接吻をしに来てくれるのを待ちかねていたものだが、時として、あまり咳でもすると、その懐かしい声が隣りの
室
(
へや
)
から呼びかけた。
孤独
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
々
3画
“温”で始まる語句
温
温和
温泉
温順
温柔
温気
温暖
温味
温泉宿
温泉場