“海老尾”の読み方と例文
読み方割合
えびお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
琵琶びわ海老尾えびおに手をかけて、四つのいとねじをしきりと合せていた峰阿弥みねあみは、やがて、調べの音が心にかなうとやや顔を斜めに上げて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで言葉を切ると、吉野はそっと立って、さっきいた琵琶をかかえて来て再びそこへ坐った。海老尾えびおを軽く持って、武蔵と自分の間に、それを立てて眺めやりながら
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
峰阿弥のいだいていた琵琶は、糸がね、海老尾えびおが折れ、胴が、砕けた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)