浮刻うきぼり)” の例文
大崎停車場は軌道の枕木を黒く焼いて拵えたあらっぽいさくで囲まれている。その柵の根には目覚むるような苜蓿クロバーの葉が青々と茂って、白い花が浮刻うきぼりのように咲いている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
今は、浮刻うきぼりの如く、空にうつらふ。
かの日の歌【二】 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)