“うきぼり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浮彫92.3%
浮刻7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水滴すいてき。陶器。窯は恐らく瀬戸。寸法、縦二寸一分、横巾二寸九分、厚さ八分。模様は竹にとら浮彫うきぼり。型。鉄砂入。日本民藝美術館蔵。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
樫か胡桃くるみで作つた櫃には、奇妙な棕櫚しゆろの枝と天童の頭の浮彫うきぼりがしてあつて、ヘブライの經典ををさめた木箱のやうな形に見えた。
大崎停車場は軌道の枕木を黒く焼いて拵えたあらっぽいさくで囲まれている。その柵の根には目覚むるような苜蓿クロバーの葉が青々と茂って、白い花が浮刻うきぼりのように咲いている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
今は、浮刻うきぼりの如く、空にうつらふ。
かの日の歌【二】 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)