“浪立”の読み方と例文
読み方割合
なみだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕刻に近づくと、かねて気象警報が出ていたとおり、灰色の雲は低く低くたれ下って来、白く浪立なみだってきた洋上に、霧がすこしずつ濃くなってくるのだった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ラップは真面目まじめにこう言いながら、しかも太い腹だけはおかしそうに絶えず浪立なみだたせていました。が、僕は笑うどころか、あわててある河童かっぱをつかまえようとしました。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)