“流説”の読み方と例文
読み方割合
るせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時も時ではあり、熱病の熱が再発したように、この流説るせつはぱっと拡がり、かつ一般に信じられていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越中のいたる土地に大兵を上陸させん——という流説るせつをほんとに信じて、狼狽ろうばいしておるらしいとのこと
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんで武力もない朝廷に謀反などを。……いや、もしその声ありとせば、事を好む人間どものあらぬ流説るせつにちがいないわ。——さような者を取締まるこそ、六波羅の任。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)