洗練せんれん)” の例文
吹込みは古いが洗練せんれんされた美しさは例えようもない。がしかし、シューマンの弦楽四重奏曲は素人しろうとに面白くないことも事実である。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
○彼女の笑いは、全く自然に見えるほど洗練せんれんされている。けれども彼女は、腹の底から笑った味を知らない。
現代若き女性気質集 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
洗練せんれんされた近代フランス人の「憂鬱ゆううつな朗らかさ」が、大気のように軽く、にじのように鮮麗に、そして夢のように果敢はかなく動くのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
持物も、身扮みなりも、申分なく大商人の若旦那ですが、物言ひや表情や身のこなしに、一脈の野趣と言はうか、洗練せんれんを經ない粗雜さの殘るのはどうしたことでせう。
持物も、身扮みなりも、申分なく大商人の若旦那ですが、物言いや表情や身のこなしに、一脈の野趣といおうか、洗練せんれんを経ない粗雑さの残るのはどうしたことでしょう。
「幻想小曲集」「子供の情景」「謝肉祭組曲カーナヴァル・スイト」「クライスレリアーナ」等において示した、シューマンの境地は、純粋にピアノ的で、この上もなく芸術的洗練せんれんを持つものだ。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)