“油薬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶらぐすり50.0%
ゆやく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかられるつもりのところ叱られなかつたので僕も大きなこゑを立てて笑つた。その晩に父はどろどろした油薬あぶらぐすりのやうなものをこしらへて来て塗つて呉れた。さうすると二三日で痂が取れて行つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
足のふみ場もなくころがっているのはおおかた疎開家屋そかいかおくの跡片付に出ていた女学校の下級生だが、顔から全身へかけての火傷や、赤チン、凝血ぎょうけつ油薬ゆやく
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)