油薬あぶらぐすり)” の例文
しかられるつもりのところ叱られなかつたので僕も大きなこゑを立てて笑つた。その晩に父はどろどろした油薬あぶらぐすりのやうなものをこしらへて来て塗つて呉れた。さうすると二三日で痂が取れて行つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)