沸切にえき)” の例文
「さ、ここへ入れ。」とかたわらに座をたまい、「婦人方の席へおれ一人孤城落日という処じゃ。や、何方どなた沸切にえきらぬ堅い談話はなしはまたの日するとして面白く談話はなそうではないか。なあ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)